雅楽の楽器は西洋音楽と同じように管楽器・絃(弦)楽器・打楽器に大別されます。しかし西洋音楽とは各楽器の使い方などが違っており、各楽器の役割が明確に決められています。雅楽の合奏では、琵琶や箏といった絃楽器は洋楽のようにメロディーやアルペジオを奏でるのではなく、リズム楽器として位置付けられますし、主旋律は管楽器である篳篥が担当すると決まっています。これらは楽器や楽曲の構造や特性から次第に固定化していったものだと考えられています。 また、雅楽では管楽器を吹物(ふきもの)・弦楽器を弾物(ひきもの)・打楽器を打物(うちもの)と呼ぶこともあります。 ※楽器の紹介で説明している寸法表示は標準的な寸法例です。 |